2026年度のNDTの実現に協力してください!(締切2026年5月21日)
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「日系」を脱植民地化する — 2026年4月
背景
NDTは2002年、ユリ・コウチヤマが部落出身者や在日コリアン女性から、日本社会における現在進行形の差別と排除の現実を初めて知ったことを契機に始まりました。それは、米日双方の帝国的ナラティブによって覆い隠されてきた歴史でもありました。そこから、相互に連関する帝国のはざま=インター・インペリアリズムの世界秩序の「アンダーベリー(底部)」に位置づけられた人びとをつなぐ、太平洋横断の試みが立ち上がりました。
NDTは、植民地主義・軍事主義・人種資本主義によって形づくられてきたコミュニティ同士が出会い、学び合い、連帯を築くための政治的かつ関係的な空間を創出します。人種主義、国家暴力、非人間化に直面してきた当事者の生の経験を、国境や立場を越えた共同の分析と闘いの基盤に据えます。
これまでNDTは、連帯ツアー(2009〜2012年)、「慰安婦」記念碑建立運動(サンフランシスコ、2015〜2019年)への関与、沖縄・宮古島への訪問や、1923年の朝鮮人・中国人虐殺、戦時期の強制労働現場など、日本各地における植民地暴力の現場をめぐるデリゲーションを実施してきました。
現在、NDTはトランスナショナルかつ世代横断的な草の根ネットワークによって支えられています。帝国とディアスポラの双方において不可視化されてきた人びとをつなぐことで、国家中心の歴史観やナショナル・アイデンティティを問い直し、新たな関係性を創出しています。
「日系」を再定義する
NDTは、「日系」を日本国民およびその子孫に限定する定義を拒否します。むしろ、日本帝国および戦後国家の中で歴史的に周縁化されてきた人びと――在日コリアン、沖縄の人びと、アイヌ、部落の人びとなど――を含む概念として再構想します。これは単なる包摂ではなく、「帰属」そのものがどのように構築されてきたのかを問い直す政治的実践です。
目的
NDTは、抑圧を経験してきた当事者こそがその変革の中心に立つべきだという理解に基づいています。生きられた経験から生まれる知は、支配構造を解体するために不可欠です。
米帝国のもとで人種化されてきたディアスポラと、日本社会において周縁化されてきたコミュニティをつなぐことで、NDTは以下を目指します:
帝国によって断片化された集合的記憶と抑圧された歴史の回復
国境を越えた構造的暴力への批判的分析の構築
誰かの不可視化の上に成り立たない共生の実現に向けた連帯の強化
アプローチ(プラクシス)
NDTは、理論と実践の弁証法的関係としてのプラクシスに基づきます。生の経験は理論を説明するだけでなく、それ自体が理論を変革します。参加者は対話と関係構築を通じて、「国家」「歴史」「アイデンティティ」、そして「日系」とは何かを批判的に問い直します。
これは観光ではありません。闘いの現場に根ざした政治的教育のプロセスです。
コア原則
記憶・語り・生の経験は、政治的知と抵抗の場である
解放は当事者の主体的参加なしには実現しない
連帯は制度的制約を超えて集合的力を生み出す実践である
権利は上から与えられるものではなく、闘いによって獲得される
社会変革は構造と意識の双方の変化を必要とする
主催者 金美穂からのメッセージ
日本はしばしば「戦後」と語られますが、「ポスト帝国」ではありません。帝国の継続は、いまもなお周縁化される人びとの生の中に現れています。彼ら/彼女らの声は周辺的なものではなく、現在を理解するために不可欠です。
私たちは皆、複数の帝国が交差する力の構造の中で、特権と抑圧の位置を同時に生きています。これに向き合うには、抑圧されてきた歴史に耳を傾け、新たな関係性を築く必要があります。
NDTは、民衆中心の学びと実践を通じて、東アジアの海域世界において「私たち」の可能性を共に拡張していくプロセスへを提供します。共に、どの属性の人も取り残されない解放への道のりを模索してゆきましょう。皆さんの応援のみならず助言や指導などをも含むご縁を歓迎いたします。
参加方法
NDTは完全に草の根・ボランティアによって運営されています。帝国の断層を越えた連帯の構築に共鳴する方々の参加を歓迎します。